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アーカイブ サンデー毎日 倉重篤郎のニュース最前線 2023/04/13 倉重 篤郎
日本と世界の「今」 寺島実郎が警告!「政治介入に対してメディアはこう検証せよ」
放送法問題が政治とメディアを揺るがしている。焦点となった番組「サンデーモーニング」出演者でもある「全体知の巨人」寺島実郎氏は、「問題の核心は、安倍政治を当時いかに本質的に批判し得たかだ」と喝破、無責任な言論が戦争の時代を招きつつある現状にも鋭い警告を発した――。
ウクライナ戦争を引き起こした「低劣な言論」 東アジア「和平ビジョン」を提示せよ 岸田「場当たり」政権はもはや限界
放送法4条(政治的公平性)解釈変更による安倍晋三政権のテレビ局に対する圧力問題。4月16日号では、古賀茂明氏がテレビ朝日「報道ステーション」のコメンテーターであった経験から、政権のメディア籠絡の実態を告発した。この号では、TBS「サンデーモーニング」のコメンテーター・寺島実郎氏(日本総合研究所会長、多摩大学長)に登場願う。寺島氏は、安倍官邸がその報道内容を問題視、解釈変更を総務省に働きかけるきっかけにもなった、とされる2014年11月23日の「サンデーモーニング」にも出演していた。
寺島氏の視点は、古賀氏とはやや異なる。時の政権の言論介入に抗議することも必要だとしながら、より本質的な課題は、その時に展開されていた言論の中身、質を検証することだと言う。あれから10年近くたった今、あの時点で発信された誰のどの言説が、その後の時間的波風に耐え、その先見性、的確性を実証することになったのか、その言論の中身を正視し、それを今後に活(い)かすことが重要で、メディアは自社言論も含めて、そ…
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