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アーカイブ サンデー毎日 倉重篤郎のニュース最前線 2025/06/01 重 篤郎
闘う記者・望月衣塑子がSNS対抗言論宣言 ネットにリベラル・ジャーナリズムの拠点をよ
権力批判のジャーナリズムにおいて常に注目される望月衣塑子記者が、自身のYouTube番組「オッカ君チャンネル」を本格始動させた。新聞記者もSNSでリベラル言論を展開すべきとの意志が込められているようだ。政治と企業とメディアが軍拡を支える構造を暴露しつつ、現代ジャーナリズムの使命を望月記者が熱論する。
軍事を後押しする政治、メディア、学術界という構造を暴く!
望月衣塑子(いそこ)という記者がいる。東京新聞所属の現役ジャーナリストとして、永田町、霞が関を走り回り、新聞コラムを書き、YouTubeメディアの顔にもなっている。
彼女が一躍時の人になったのは、安倍晋三政権下だ。社会部記者として政治部中心の首相官邸の記者会見に乗り込んだ。森友、加計(かけ)、沖縄基地問題などについて、菅義偉官房長官に何度も繰り返し手を挙げ質問、その執拗(しつよう)さが菅氏を怒らせ、「あなたに対して答える必要がない」とまで言わせた。東京新聞編集局長宛てに内閣広報官名で質問に慎重さを求める文書が9回届き、質問中に報道室長が「簡潔に願います」と遮るようになった。
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