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    アーカイブ サンデー毎日 倉重篤郎のニュース最前線 2025/11/16 重 篤郎
    倉重篤郎のニュース最前線 支持率70%超 高市政権の「軍事経済」を斬る 金子勝、猿田佐世、山崎拓が直言
    トランプ親密外交の罠
     国民の支持という面では好調なスタートを切った高市早苗政権であるが、その内実と政策の方向性はどうか? 軍事に収斂する積極財政と、親米を強調する外交姿勢を、金子勝、猿田佐世、山崎拓の3氏が厳しく検証する。
     高市早苗政権とは何か。ポイントの一つは、高市氏、片山さつき財務相、城内実経済財政担当相の組み合わせである。城内氏は財務省の緊縮財政路線に異議を唱える自民党内の政治家グループ「責任ある積極財政を推進する議員連盟」の主要メンバーで、高市氏と連携関係にある。MMT(現代貨幣理論)を背景に「国債を活用した経済再生」「財政出動による景気刺激」を強く主張してきた。片山氏は財務省出身だが積極財政論にも理解を示しており、高市氏から財務省の抑え役を期待されている。
     だが果たしてこの積極財政論が、今の日本経済に通用するかは疑問である。安倍晋三政権以来11年近く続いた異次元金融緩和政策の結果、日銀はGDPに近い額の国債を背負わされ、すでに国債購入額を減額する出口政策が展開されている。積極財政論はこの金融正常化の流れに逆行するものとも言え、トラス現象(英元首相の放漫財政路線が市場の混乱を招き44日で辞任表明した)の二の舞いを懸念する向きもある。
     それよりも注目すべきことがある。首相としての初の所信表明演説(10月24日)で、…



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