一般社団法人メディア激動研究所
     Media Gekidou Institute
 
ホーム
 
研究所概要
 
研究員
 
論考等
 
アーカイブ
 
連絡先
 
    アーカイブ やぶ睨み「ネット社会」論Ⅱ 2020/09/07 内海 善雄
    今からでもコロナ対策の切り札になる
     接触確認アプリ(COCOA)
     残念ながら現時点では「接触確認アプリ」はほとんど役に立たないようだ。しかし、もう少しの努力でコロナ対策の切り札となりうる。
     役に立たない理由は、 第一に、多くの人が使用することで効果があるのだが、まだ十分ではない。8月末の時点で、1500万件のダウンロード数であり、その3分の2が使用されていると考えると、たった国民の一割にすぎない。
     第二に、新型コロナウイルスに感染した者は、自分でアプリに入力することになっている。感染して動揺している人が、見ず知らずの接触者のためにわざわざ感染した事実を入力するだろうか。
     第三に、濃厚接触した人が感染したと通知が来ても、PCR検査が保証されてない。8月24日の日経新聞によると通知が来た人の8割は受診ができなかったという信じ難いことが報道されている。
     そして、最近はシステムの不具合により、感染したという誤った通知が来ることが頻発して、混乱を起こしているという。
     これらは致命的な問題だが、いずれも容易に解決できるものばかりであり、「接触アプリ 」が役に立たないと決めつけるのは早計過ぎる。マスクや手洗い以外に打つ手が少ないコロナ対策にとって、なんとしても接触確認アプリを成功させなければならない。
     まず、情報の入力は、感染者に任せるのではなく、感染を発見した保健当局が行うよう早急に変更すべきである。変更が実現するまでの間は、現場の保健当局が感染者に入力を強く要請するよう国は指導すべきである。
     アプリで通知を受けた人がPCR検査を受けられないというバカげたことがなぜ起きるのだろう。もし本当ならば、この国の医療行政はもう狂っているとしか言いようがない。とにかく国を挙げてPCR検査を行える体制を構築するべきである。
     いち早く感染リスクの高い者を発見し、PCR検査を行ってもし感染していれば隔離する。これがコロナ対策の基本の基本ではないか。「接触確認アプリ」だけではだめで、これ を活用した「防疫システム」を構築しなければならない。
     システムの不具合などは、一番簡単な問題であり、すでに解決しているのではないか。
     このような体制ができれば、システムは極めて有効なものとなり、利用者も増えるに違いない。かくして 「接触確認アプリ」はコロナ対策の切り札となり、人々は やみくもに外出を制限する必要もなくなり自由に行動することができようになる。
     最近の政府はコロナで疲弊した経済にばかり目が向いているが、コロナの流行を抑えることこそが基本であり、その具体的な手段である「接触確認アプリ」を活用した「コロナ封じ込めシステム 」を構築することに力を注ぐべきである。
     



 アーカイブ 
メディア激動研究所
 水野 泰志
  講演・出演等 
 井坂 公明
  ニュースメディア万華鏡 
 桜井 元
  論評・エッセイ 
 豊田 滋通
  歴史 
 早田 秀人
  エッセイ「思索の散歩道」 
 水野 泰志
   PRESIDENT online 
   月刊ニューメディア 
   エルネオス 
 井坂 公明
   FACTA online
   メディア展望
 内海 善雄
  先人の知恵・他山の石 
  やぶ睨みネット社会論 
  やぶ睨みネット社会論Ⅱ 
 桜井 元
  秋田朝日放送コラム 
  ほかの寄稿・講演 
 倉重 篤郎
   サンデー毎日 
 豊田 滋通
   西日本新聞社 
 一般社団法人メディア激動研究所
Copyright© 一般社団法人メディア激動研究所 All Rights Reserved